2017.7.28(金)〜8.28(月) 11:00〜18:00 GULIGULI 2F shop
長野県は松本市、北アルプスを見渡す山の中腹に工房を構え、 調理道具を中心とした木の実用品を制作しています。 毎日陽が上る前に工房へ入り、日の入りとともに仕事を終えます。
冬は-15度近くにまでなる自然の厳しい場所ではありますが、 草木や空の色、山々の景色や季節の移ろいが美しく、 当たり前の生活の延長線上に今の仕事があります。
京都の建具屋で木の仕事を覚えたので昔からの日本の手道具を使う事が大前提でした。 そのうち、その奥深さに魅了され、たくさんの道具を使い、作り、削って仕上げる今のスタイルになりました。
調理道具や食具は普段の生活にとても密接に関わる道具だと思います。 ただ、これほど日常的にハードに使われる道具でありながら、 その使用に耐えうる良い道具が世の中にどれだけあるか。
いつか私の作る道具が、世界中当たり前にどなたのご家庭にもあるというのが私の夢です。 名前も知らないけれど、みんなが持っている。 そんな日が訪れるよう、今日もせっせと削る毎日です。
(大久保 公太郎)
大久保さんの作る 匙や木ベラ。 どれも鉋などの刃物で仕上げられており その美しさは息を飲むものがあります。
どこまでも使い手の 「つかいよさ」を日々探求し 変化し続けて今の大久保さんの作品の形があるのだそう。
面白いのは 作品だけじゃなく 大久保さんの道具にも注目したい。 小さいものから大きなものまで 作るものに合わせて誂えられ、増え続ける道具たち。
今展では、その鉋も展示します。
使うことで 良さがわかる木ベラと 最後までトーストがカリッと食べられるパン皿 丈夫さ、そしてなめらかな舌触りを兼ねた匙 調理道具を中心とした木の生活道具が並びます。
どうぞ この機会に ご覧ください。
(GULIGULI)
大久保公太郎
1979年 長野県松本市出身 2001年 富山大学を卒業 2006年 京都にて木工の道へ 2011年 上松技術専門校にて家具製作の技術を習得 2012年 「大久保ハウス木工舎」立ち上げ
現在、削って仕上げる手法で調理道具を中心とした実用品を製作 各地での作品展、催事、イベント等 出展